瞬間

・瞬間

わたしは、その時、その瞬間と出会うために頑張って生きている。

なんで自分は頑張っているんだろう、なんで努力するんだろう、とふと思う時、考え至る答えがそれだ。

そう思うようになったきっかけは、30才の時。高校時代から抱えていたあるコンプレックスがあり、その明らかな弱みであり深い傷が、自分の強みとなり闇を乗り越えたと感じた瞬間があった。それまで、がむしゃらに突っ走っていて、走っていることにも気づいていなかったところ、初めて、立ち止まった瞬間だった。なんの前触れもなかった。その気持ちは突然に降って来た。雨上がりの光が降り注ぐ道を歩いていて、なぜかふと立ち止まって空を見上げたのを覚えている。あ... 乗り越えたんだ、と。

その他にも、自分が携わった仕事について、自分を知らない人が評価してくれている姿を見た時に涙した瞬間、あの込み上げる喜びと感動、涙が止まらなかった。

そういう瞬間は、ただただ真摯に努力を積み重ねている先に、予想できない瞬間に、降ってくる。

そして現在、まだ乗り越えなければならないものを抱えている。だから、その瞬間と出会うために、ただただ真摯に、頑張り続ける。